[生産者さんをはじめとする方々の努力の甲斐もあって、こうして数値は年々下がっているのでしょう。それ自体はありがたいなと思いますし、測定してこそ、わかったことなので、今後も継続して全量検査を行うべきだと思います。
そして、国の基準値は1kgあたり100ベクレルですが、米は毎日のようにたくさん食べる主食ですから、せめて子どもたちには汚染のないものを選んであげたいところです。そうなった時に、たとえ0.0001〜0.02%だとはいえ、25〜75ベクレルの米が「福島県産」として流通しているとなれば、それを避けるしかないのが実情です。子どもの命と健康を前に、ロシアンルーレットを回すわけにはいかないのです。
とりわけ、福島県内では、学校給食に地元産米を使うとする自治体が多いようですから、100ベクレルでよしとするのではなく、10ベクレルごとでもいいので、結果を表示するなどしてくれれば、と願います。それが難しいことも重々承知です。けれども、生産者の努力が報われないとなれば、消費者対生産者の構図がますます厳しくなることでしょう。どちらも被害者であるにも関わらず。それを防ぐにも、「厳しく測定して公開&表示」そうした方向に声をあげていくしかないのだと思います。]
東京電力福島第一原発事故をきっかけに始まった福島県産米の放射性物質検査で、昨年末までに計測した2014年産米約1075万袋全てが国の基準値(1キロあたり100ベクレル)を下回った。収穫した年内の検査で基準値超えゼロを達成したのは初めて。
全量全袋検査と呼ばれるこの取り組みは福島県が約190台の検査器を配備して12年に始まった。全ての県産米が対象で1袋ごとに放射性セシウム濃度を調べ、食品衛生法上の基準値以下だと「検査済」のラベルが貼られる。基準値を超えると廃棄される。
検査に期限はなく今後も続けられる。基準値超えは、同じく1千万袋以上を調べた12年産米では71袋、13年産米では28袋だった。
福島県内の農家は、稲が放射性セシウムを吸収しないよう肥料を工夫するなど試行錯誤を続けてきた。JA福島グループの大橋信夫会長は「汚染米は出さないという気構えで、農家の皆さんが一生懸命作付けしてくれた。(放射性物質の)軽減対策のたまものだ」と話している。
検査結果は全て「ふくしまの恵み安全対策協議会」のホームページ(https://fukumegu.org/ok/kome/)で公表されている。
2015年1月3日
朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASH124VDMH12UGTB004.html
「ふくしまの恵み安全対策協議会」HPより
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