2016/06/03

県補正予算案6億1900万円追加 自主避難者支援や観光誘客強化盛り込む/新潟

2016年6月3日 新潟日報

県は2日、歳入歳出に6億1900万円を追加し、総額1兆3094億900万円とする2016年度一般会計補正予算案を発表した。東京電力福島第1原発事故に伴う福島県からの自主避難者に対する支援や、観光誘客の強化事業を盛り込んだ。県議会6月定例会に提出する。

自主避難者に対し、福島県が実施する借り上げ仮設住宅の提供が16年度末に終わることを踏まえ、本県は支援継続のため、9700万円を計上する。福島県が17年度から新たに設ける補助に上乗せする形で、小中学生がいる世帯に対する民間賃貸住宅の家賃を補助するほか、公営住宅への引っ越し費用なども助成する。

急増する外国人観光客を本県に呼び込むため、群馬、埼玉、長野各県と協力しし、広域観光ルートを開発する。3200万円を投じる。県内観光地を周遊するバスツアーへの支援や関西からの誘客を促すため、モニターツアーの実施などに5900万円を付けた。

昨シーズンの少雪を受け、スキー場への支援策を拡充する。ゲレンデに敷くことで積雪が少ない場合も滑走が可能になる「スノーマット」の導入に対し、制度融資を設ける。融資枠は4億円で、金融機関への預託金として1億5600万円を計上する。

新潟米の欧州連合(EU)への輸出拡大を狙い、流通業者や現地市場の調査のため、700万円を盛った。

6月定例会は7~23日の17日間。県は一般会計補正予算案を含め、計18議案を提出する。

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