2016/06/07

栃木/塩谷町の見形町長 次期町長選へ出馬表明

2016年6月7日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201606/CK2016060702000160.html 

塩谷町の見形和久町長(63)は六日、町議会一般質問で、八月に行われる町長選に、再選を目指して立候補することを表明した。高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場(長期管理施設)の候補地となった町では、建設計画への反対運動が続いており、見形氏は「指定廃棄物問題の解決は道半ば。引き続き、町政を担わせてほしい」と述べた。町長選は八月二日告示、七日投開票となる。

見形氏は二〇一二年の町長選で初当選し、現在一期目。答弁では一四年七月、町の国有林が処分場候補地に選ばれた経緯を振り返り、「任期四年のうち、約二年間はこの問題に取り組んできた」と説明。「豊かな自然と人情味あふれる塩谷の里を継承することが、私に課せられた最大の課題」と、今後も処分場計画に反対する姿勢を強調した。

昨年十二月、住民の反対同盟会の全幹部が、運動方針の違いを理由に辞任した騒動にも触れ、「先月には町議会や区長会などの協力を得て、同盟会の新たな組織化を図れた」と報告。「町、町議会、町民組織のどれが欠けても、(処分場建設を阻止するという)目標を達成することは困難だ」とし、あらためて町全体の結束を呼び掛けた。

町長選をめぐっては、前回選挙で見形氏に敗れた元職、手塚功一氏(67)も出馬を模索している。手塚氏は本紙の取材に「無投票は町にとってあまりいいことではない。私より若い人を擁立する可能性も視野に、ぎりぎりまで熟考したい」としている。 (大野暢子)
町長選への立候補を表明する見形町長

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