2016/06/06

福島県の子どもたちが田植体験 日光で隣県交流

2016年6月6日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201606/CK2016060602000174.html

福島県の子どもたちが田植えを体験する催しが五日、日光市で開かれ、約五十人が参加した。東京電力福島第一原発事故以降、被災地では今もなお、被ばくへの不安から子どもを外で遊ばすことをためらう親が少なくないという。参加者からは「泥だらけになって楽しかった」と喜びの声が上がった。 (中川耕平)
泥だらけになりながら田植えをする参加者ら=日光市で

主催したのは、キャンドルアーティストのキャンドル・ジュンさんらが東日本大震災直後に立ち上げた社団法人「LOVE FOR NIPPON(ラブフォーニッポン)」。復興支援をしており、各地での稲作体験もその一環。体験を通じて食の安全を考え、参加者と現地の農家らが交流することで被災地の現状を知ってもらうのが狙いで、これまでは主に新潟県で開催してきた。

今回、福島に近い場所で開きたいとジュンさんが友人を介して、日光市の兼業農家狐塚(こづか)正宏さん(48)に協力を依頼した。

この日、参加者は福島からバスに乗って日光へ。地元の農家も協力し、約千五百平方メートルの範囲に手で苗を植えていった。今後も手入れや収穫を体験する予定。

参加した保護者の一人は「今でも子どもを外で遊ばせられない親はたくさんいる」と明かし、「こうして泥だらけになれる機会はありがたい」と話した。

福島市から友人と参加した小学五年杉内柊(しゅう)君(10)は「最初は泥の感触が気持ち悪かったけど、達成感があってうれしい。収穫したらマグロの刺し身と一緒に食べたい」と満面の笑みを浮かべた。

ジュンさんは「栃木も風評被害に苦しんだ地域。隣県同士一緒に活動することで、福島の子どもたちと日光の人たちとの交流が生まれてほしい」と願った。

0 件のコメント:

コメントを投稿