2016/09/01

被ばく学習会『昆布を食べてるから甲状腺がんにならないってホント?』の講演資料と映像の公開


放射能被ばくを学習する会より
【ご報告】7月16 日(土) 第32回被ばく学習会
昆布を食べてるから甲状腺がんにならないってホント?
~放射性ヨウ素と甲状腺がん~

盛会のうちに終了、講演資料と映像が公開されました。

大隈さんの講演スライドです:(7/30改訂版)
http://twitdoc.com/upload/ni0615/20160730konbu-ookuma-4-.pdf

UPLAN三輪さんによって映像が配信されました。

【前半】大隈貞嗣「昆布を食べてるから甲状腺がんにならないってホント? ~放射性ヨウ素と甲状腺がん~」
https://www.youtube.com/watch?v=JCB9PwlI67o

【後半】大隈貞嗣「昆布を食べてるから甲状腺がんにならないってホント? ~放射性ヨウ素と甲状腺がん~」
https://www.youtube.com/watch?v=QRnEHWE7YYo 

※後半動画の1時間6分5秒~7分30秒に、千葉県柏市で小児甲状腺がんが3人くらい出ている旨の発言が一般参加者からありましたが、翌日発言者から訂正の申し入れがありました。

柏市の発表によると、「甲状腺の状態などから判断して、二次検査が必要なもの」20人が見つかっていますが、甲状腺がんと判定された人はまだいません。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/houshasenkanren/…/p034081.html

***
福島県の甲状腺検査では、甲状腺がん「悪性ないし悪性疑い」が173人に達しています(※ 1)。およそ2,000人に1人、すなわち100万人に500人の割合です。疫学的にみれば通常の20~50倍の多発です。多発の現実は福島県県民健康調査検討委員会も認めています。

(※ 1)6月6日第23回福島県県民健康調査検討委員会での甲状腺検査の報告、一巡目と二巡めの合計

*こうした現実と原発事故による放射線の影響を、御用任務を担った学者さんたちは様々な理由をつけて認めようとしません。いわく、①過剰診断かスクリーニング効果に違いない、②福島での被ばく線量はチェルノブイリに比べて圧倒的に低い、③福島ではチェルノブイリのように事故時5歳以下の子どもたちがひとりも発症していない(※ 2)、そして④日本の子どもたちは普段からコンブやワカメを食べて自然のヨウ素を十分に摂取しているので、甲状腺を放射性ヨウ素からガードしている。といった主張です。

(※ 2)6月6日第23回福島県県民健康調査検討委員会にて、311事故時5歳の男児1人が甲状腺がんであることが報告され、この③の論拠はくずれました

*学習会では、三重大学の基礎医学研究者である大隈貞嗣さんをお招きして、④の論争点にスポットをあて、放射性ヨウ素はなぜ甲状腺に取り込まれるか、甲状腺がんになるまでの仕組みを勉強しなおしたいと思います。あわせて、そもそも人はどのようにしてがんになるのかも、おさらいします。

*大隈貞嗣さん:三重大学医学系研究科 生化学講座 助教。生化学、分子生物学および基礎医学の教育研究に従事。
(チラシ)http://twitdoc.com/upload/ni0615/716-10.pdf


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7月16日(土) 第32回被ばく学習会
昆布を食べてるから甲状腺がんにならないってホント?
~放射性ヨウ素と甲状腺がん~
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文京区アカデミー茗台(めいだい)学習室B
13:00開場 13:15~17:00
地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅下車、「春日通り」改札を出て右、春日通りを右折歩8分、茗台中学校と同じビル、隣の入口、エレベーターで7階へ

参加費:800円(学割あり)
要申込み:先着45名

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