2014/10/21

避難者第3陣258人が提訴 新潟地裁、福島原発訴訟の原告計711人に/新潟


 東京電力福島第1原発事故で福島県から本県に避難した人らが東電と国に慰謝料などを求めている訴訟で、避難者ら258人が20日、総額28億3800万円の損害賠償を求めて新潟地裁に提訴した。同地裁では昨年7月、今年3月に続く第3陣で、原告は合計で711人、請求総額は78億2100万円となった。

 原告を支える「福島原発被害救済新潟県弁護団」によると、福島第1原発事故をめぐっては福島や東京、大阪など17の地裁・支部で同様の集団訴訟が起こされており、今回の提訴で新潟訴訟の原告数は福島以外では最多になったという。

 3陣原告は、郡山市やいわき市などから避難した78世帯の0~80歳。1、2陣と同様、1人当たり一律1100万円の賠償を求めている。

 原告には、裁判外紛争解決手続き(ADR)に不満足だったり、これまで訴訟を迷っていたりした人などが加わったという。弁護団長の遠藤達雄弁護士は提訴後の会見で「まだこれだけの提訴希望者がいるのが現実だ。被害は風化していない」などと述べた。

 提訴を受け、東電は新潟日報社の取材に対し「福島第1原発事故により、皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけし、あらためて心よりおわび申し上げる。訴訟において請求内容や主張を詳しくうかがった上で真摯に対応したい」とコメント。国は「訴状を受け取っていないのでコメントできない」とした。

2014/10/21
新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20141021141121.html

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