避難者の体重増加顕著 県民健康調査でシンポ/福島
福島医学会シンポジウム「県民健康調査の成果を県民とともに共有する」は4日、福島市の福島医大で開かれた。同大医学部疫学講座の大平哲也主任教授が東日本大震災前後で生じた県民の健康面の変化を報告した。
大平氏は東京電力福島第一原発事故に伴い避難を余儀なくされた県民が避難区域外の県民と比べ、体重の増加傾向が顕著で、生活習慣病も増えたことを紹介した。大平氏は「生活習慣の変化が影響している可能性がある」と述べ、今後も避難者の継続的な支援が必要だと強調した。
シンポジウムでは、同大の各分野の医師が震災と原発事故発生後の県民の健康状態に関する調査結果などを報告した。約100人が会場を訪れた。同大の大戸斉副理事長と安村誠司県民健康管理センター副センター長が座長を務めた。神経精神医学や疫学、産科婦人科学など各分野の医師が原発事故発生後の県民の健康状態や課題などを説明した。
2014/10/05 09:16
福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2014100518474
0 件のコメント:
コメントを投稿