NHK交響楽団の団員らでつくる「シュトス弦楽四重奏団」のチャリティーコンサートが24日夜、行橋市今井の浄喜寺で開かれた。福島第1原発の事故後に九州に避難・移住してきた人を支援する「放射能から子どもを守る会・日豊」の主催で、本堂に響く澄んだ音色を約230人がたん能した。
広い本堂にはぎっしりと椅子が並べられ会場はほぼ満員に。2台のバイオリンとビオラ、チェロがハイドンやモーツァルトなどの名曲を奏でた。観客は繊細なハーモニーにじっと聴き入り、鳴り止まない拍手に、2回にわたりアンコール曲が演奏された。
市内から訪れた50代男性は「よく響くすばらしい演奏だった」と満足そうで「故郷を離れた人に何かできればと思った」と語った。
「守る会」では京築や大分県北部の真宗大谷派の住職らが中心となり、これまで東北や関東の31家族96人に滞在先を確保したり家具や衣類を提供したりしてきた。会長で浄喜寺住職の来山哲治さん(63)は「涙をのんで仕事や人間関係を捨て新しい土地に来た人たちを温かく見守ってほしい」と話した。
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20141026ddlk40040284000c.html
毎日新聞
2014年10月26日 地方版
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