鎌倉市小町の鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉)1階に、福島県南相馬市から避難している阿部美由紀さん(51)がチーフを務める「きららカフェ」が1日、オープンした。鎌倉市内には市危機管理課の調べで160人の被災者が避難しており、被災地と鎌倉の交流の場となることを願っている。 (草間俊介)
阿部さんは南相馬市で会社員をしていた。東日本大震災の直後に、避難所で張り紙を見て、鎌倉市の市営住宅に入った。市やNPO法人「鎌倉市市民活動センター運営会議」の渡辺公子理事長(71)らが、避難して来た被災者のケアをしており、阿部さんもNPOの紹介で鎌倉市内で二年間余りアルバイトをしていた。
雑談をしていた時に、渡辺さんが「被災地と鎌倉のいろいろな人が交流できるカフェができたらいいね」というと、阿部さんも「実は、私もやりたかったの」と希望を口にした。
ちょうど鎌倉市が管理している同センター一階の喫茶コーナーに空きがあり、市も公益性の高い事業を探していた。東北の物産販売コーナーを併設するNPOが実施主体となるカフェの話がまとまった。
スタッフは阿部さんをチーフに七人。コーヒーは百八十~二百八十円。市内の障害者事業所が製造したクッキー、ケーキなどもある。オープン初日には宮城県の米、岩手県のリンゴジュースなどが取りそろえられた。阿部さんは「みなさんのおかげです。恩返しになるようがんばりたい」と新たな仕事に張り切っていた。
営業時間は午前九時半~午後五時半。ほぼ無休。鎌倉生涯学習センターの場所などはホームページで。
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