県、シカ肉販売自粛の一部を解除 小鹿野周辺で限定的/埼玉
県は15日、東京電力福島第1原発事故に伴う野生動物の放射性物質調査について、シカ肉の出荷・販売に対する自粛を一部解除すると発表した。解除するのは小鹿野町の食肉処理業者「肉の宝屋」が扱うシカ肉のみとし、県の全頭検査で放射性セシウムの含有量が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)以下の肉に限る。
シカ肉販売を「地域振興に活用したい」とする地元の西秩父商工会などからの要望を受け、県が独自の検査体制を整えた。まずは事業者がシカ肉を自主検査し、1キログラム当たり50ベクレル未満の肉のみを県に提出。それを県のゲルマニウム検査器で再度調べる。検査を通過した肉は小鹿野町周辺の旅館や飲食業者のみに食材として販売する。一般への小売りは予定していない。
県は2012年10月、秩父市浦山地区で捕獲されたニホンジカの肉から基準値を上回る放射性セシウム(1キログラム当たり820ベクレル)が検出されたのを受け、県内の食肉処理業者に対しシカ肉の出荷・販売の自粛を要請してきた。みどり自然課によると、最近の野生動物調査では「ほとんどの検体の値が検出限界の10ベクレル未満」としている。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/10/16/11.html
2014年10月16日
埼玉新聞
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