2015/03/16

福島/ウクライナ専門家「甲状腺がん増加考えにくい」 


2015年3月16日 朝日新聞 あぴたる
http://apital.asahi.com/article/news/2015031600002.html

東京電力福島第一原発事故による被曝(ひばく)の健康影響などを議論する「福島国際専門家会議」が15日、福島市で開かれた。ウクライナの専門家は「チェルノブイリと違い、福島では事故の影響で甲状腺がんが増えるとは考えにくい」と述べた。

会議は県立医大の主催。県の甲状腺検査でこれまでに約120人が甲状腺がんや疑いと診断された。検査を担う鈴木真一教授は「若いほど被曝の影響を受けやすいが、がんが見つかっている県民は事故当時平均約15歳と年齢が高い」などと述べ、事故の影響ではなさそうだとの見方を示した。

ウクライナ放射線医学中央研究所のディミトリ・バジーカ所長は朝日新聞社の取材に対し、チェルノブイリ原発周辺の住民に比べ、福島県民は甲状腺局所の被曝線量が少なく、しかも海産物の摂取量が多いのでヨウ素欠乏症になっておらず、甲状腺がんを起こす放射性ヨウ素の影響を受けにくいと指摘。事故による甲状腺がんの増加は「予想できない」と語った。

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