禁輸解除、８割以上反対＝福島などの水産物－韓国専門家委調査で

2015/03/17　時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015031700746&g=soc

【ソウル時事】韓国政府が東京電力福島第１原発の汚染水漏れを理由に２０１３年９月から実施している福島、宮城など８県の水産物の輸入禁止措置について、解除の是非を検討している韓国政府の専門家委員会がまとめた世論調査で、回答者の８５．９％が禁輸措置を維持すべきだと回答したことが１７日、分かった。委員会関係者が明らかにした。

調査は同委の委託を受けた消費者団体が昨年１０～１１月、韓国の約１０００人を対象に実施。韓国政府による食品の放射能管理を信頼すると答えた人は１３．３％にとどまり、信頼しないとの答えが４２．６％だった。

専門家委は昨年１２月と今年１月、訪日調査を行った。韓国政府内には、日韓関係への配慮や、暫定措置である禁輸が長期化すれば世界貿易機関（ＷＴＯ）協定違反に問われかねないことから、安全性を確認した上で解除すべきだとの意見も少なくなかった。しかし、世論の大部分が解除に反対で、政府への不信感も強いことから、解除を決断するのは容易ではなさそうだ。