(事故直後と異なり、今の状況でよほど高濃度汚染の飲食物をとらない限り、ホールボディカウンターでの内部被ばく検査では、測定下限値以上の数値が検出されることはほとんどないはずです。けれども「事故前と変わらない生活を送っても心配ない」とするのは疑問。安全を謳うためのホールボディカウンター検査には注意が必要でしょう。子ども全国ネット)
2015/03/14 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015031421529
三春町の小中学生を対象とした平成26年の内部被ばく検査で、放射性セシウムは3年連続で検出されなかった。13日、検査を行った東大大学院教授らによる研究グループが発表した。
検査は、早野龍五東大大学院理学系研究科物理学専攻教授と震災復興支援放射能対策研究所(平田村)の研究グループが、東京電力福島第一原発事故の発生した23年から実施している。26年は、町内の小中学生1315人の96・2%に当たる1265人が検査を受けた。検査は24年に1383人、25年に2338人を対象に実施したが、セシウムはいずれも検出されなかった。23年に検査を受けた1494人のうち、54人から放射性セシウムが検出されたが、着衣を替えずに検査したため、服に付着していたセシウムが反応した可能性が高いとみられるという。
13日、県庁で記者会見した早野教授は「東日本大震災前と変わらない生活を送っても、過剰な心配はいらないことが分かったのではないか」としている。
研究グループは、小中学生の保護者に対し、食生活に関するアンケートも行った。全体の76%の家庭で水道水・井戸水を飲み、62%が自家栽培や地元で収穫されたコメを食べていると回答した。1265軒が答え、放射性物質による汚染を懸念して井戸水・水道水を避け、ペットボトルの水を飲むとしたのは23%だった。20%が産地を気にせずコメを購入するとした一方、県産米を食べないとしたのは13%。県産野菜を避けているのは16%にとどまった。
早野教授は「(放射性物質による汚染を気にして)生活を制限してきた家庭も多いと思うが、(調査結果を)これまでよりも自由な生活ができるという参考にしてほしい」と語った。研究所の二瓶正彦事務長が同席した。
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