栃木/「心の復興」道半ば 県内避難者
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150311/CK2015031102000162.html
2015年3月11日
東日本大震災から四年を迎えても、県内で避難生活を送る人は多い。県消防防災課のまとめでは、二〇一四年十二月末現在、岩手、宮城、福島、茨城の四県の千百六十四世帯、二千九百十人が暮らしている。
県は、福島県からの避難者には一六年三月末、宮城、岩手両県の避難者には入居日から五年を期限に、賃貸住宅を提供している。新居を購入したり、就職や進学をしたりして、県内で新たなスタートを切る人も増えている一方、震災から時間がたつにつれ、困難を抱えている避難者一人一人の存在が見えにくくなっている、という声もある。
この四年で、避難者の訪問支援を行う「とちぎ暮(ぐ)らし応援会」や、避難者の交流の場をつくる「栃木避難者母の会」など民間の活動も多く生まれた。
宇都宮大などが一四年に実施した避難者への聞き取り調査では、将来への不安や家族との関係悪化、避難者に向けられるバッシングへの恐れなど、多様な悩みが寄せられ、全ての避難者の「心の復興」には、程遠い現状が浮かび上がった。
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