2015/03/16

福島/本県の食物は安全性高い 相馬地方復興フォーラムで健康対策を説明

(ホールボディカウンターによる内部被ばく検査結果をもって「福島の食べ物の安全性は高い」と語ること、脳卒中の発症率の上昇を「避難という大きなストレス」に原因を求めること、それでは被ばく対策は先に進まない。 子ども全国ネット)

2015年3月16日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015031621572

相馬地方市町村復興フォーラム「原発災害後の地域連携と復興への道のり~相馬地方の健康対策から」では、石川俊石川建設工業社長、及川友好南相馬市立総合病院副院長、古谷知之慶応大総合政策学部准教授、坪倉正治東京大医科学研究所員、森田知宏相馬中央病院内科医が原発災害後の健康被害、放射線量測定などについて講演した。

このうち、及川副院長は震災と原発事故後、南相馬市内で脳卒中の発症率が震災前に比べて上昇しているデータを示し、「県内ではもともと発症率が高いが、避難という大きなストレスが(上昇の背景に)あるのではないか」との私見を述べた。

坪倉研究所員は、内部被ばく検査の受診者から放射性セシウムがほとんど検出されていないことから「福島の食べ物の安全性は高いということを示している」と語った。

パネルディスカッションでは健康対策などに意見を交わした。立谷秀清相馬市長は、避難の目安となる空間放射線量の基準が国から示されていないとして、「福島第一原発の安定が続く保証はない。状態が悪化した場合に対応できるよう、目安づくりを国に要望したい」と強調した。

立谷市長のほか、桜井勝延南相馬市長、加藤憲郎新地町長、菅野典雄飯舘村長が各市町村の復興の現状と課題を説明した。

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