心のケア、震災避難者も一緒に 道が新年度着手 専門家とペアで訪問
2015年3月15日 北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/598206.html
道は新年度、東日本大震災で道内に避難している人たちの心のケアに初めて乗り出す。戸別訪問が事業の柱で、避難者約850世帯のうち、支援団体とのつながりが少ない世帯や、高齢者、母子世帯など600世帯前後が対象になる見通し。道はこれまでも避難者宅への訪問事業を行っていたが、孤立防止や見守りの色合いが強かった。道内避難者は2月12日現在で2563人。震災から4年がたち、避難生活の長期化で心の問題に寄り添う必要性が高まっていると判断した。
事業費は約3700万円。5月中にも事業委託先を決定し、6月ごろから戸別訪問を始める予定。道によると、道内への避難者は被災した岩手、宮城、福島3県のほか、原発事故の放射能の影響を心配する関東地方の人もいる。2011年8月のピーク時には3220人が避難していた。
戸別訪問は、対象者と同じく道内に避難している人と、臨床心理士やカウンセラーら専門家が2人一組のペアになって行う。避難者がスタッフに加わるのは、同じ震災を経験していることで、被害の深刻さや悩みを共有しており、話しやすい雰囲気をつくるため。状況によっては定期的に複数回訪問し、深刻な心の問題を抱えている場合は医療機関など専門機関につないで対処する
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