2015年3月31日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/0331/news6.html
じめじめした湿地状の場所から採取されたフキノトウが、高濃度の放射性セシウムに汚染されている可能性が高いことが30日、福島学院大短期大学部の杉浦広幸准教授の調査で分かった。
杉浦准教授によると、伊達市保原町富沢地区の伊達花見山公園駐車場脇の場所では、1キロ当たり約960ベクレルを検出、基準値の1キロ当たり100ベクレルの約10倍の値に達した。一方、10メートルも離れていない乾燥地では、基準値以下の1キロ当たり約49ベクレルの濃度だった。このほか、福島市茂庭の「もにわ広瀬公園」などでも調査、湿地は乾燥地より、3倍程度高い値になったという。
「年間を通じて乾燥しない場所(湿地状態)での植物は、放射性セシウムを吸収しやすい」との仮説を立て、前年度から調査していた。杉浦准教授によると、湿地状の場所では、放射性物質の自然減衰に逆行するように、前年度よりも高い数値を検出しているという。「湿地状の場所は、雪解けも早くセシウムなどが集まりやすいのではないか」と分析している。
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