2016/09/03

福島/小児甲状腺がん検査の県外拡大を 保護者団体

2016年9月3日 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASJ932R7PJ93UBQU00J.html?rm=455

東京電力福島第一原発事故による子どもの健康影響を懸念した保護者らで組織する「子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト・郡山」(根本淑栄・共同代表ら)は1日、福島県が実施している小児甲状腺がん検査について「検査の趣旨と矛盾する縮小論が唱えられている」と懸念を表明。検査を県外にも拡大するとともに、がんと診断された患者の手術例の検証を求める要望書を県側に提出した。

要望書では、県や県立医大の一部関係者が「検査を受けない選択肢もある」などと検査対象の縮小論を唱えていることを指摘。「子どもたちの健康を長期に見守り、県民の不安に寄り添うという検査目的から逸脱し、受診率の低下を招く可能性がある」と批判する。検査で多数発見されているがんについても「(予後のいい)潜在がんを見つけている」などとし、放射線の影響を否定していることに対し、「既に手術を受けた約130人は不要な検査でがんを見つけられ、不要な手術を受けたのか」などと疑問を投げかけている。

要望書には国内外市民団体の124団体が賛同団体として名を連ねた。
(本田雅和)

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