2015/03/13

甲状腺がんを嗅ぎ分けることのできる犬、その正確性は88.2%



2015年3月13日 財経新聞
http://www.zaikei.co.jp/article/20150313/240218.html

米アーカンソー医科大学で、甲状腺がんを嗅ぎ分けられるように犬を訓練するという研究が行われた。その結果、尿の臭いから88.2%の確率で正確な診断を行うことができたという。

フランキーと名付けられたジャーマンシェパードのミックス犬は34の尿サンプルのうち30を正しく「診断」することが出来たとのこと。これは針を挿して行う通常の甲状腺生検の正確さを僅かに下回るだけの精度だという。

現在の甲状腺がんの診断は不確定な場合も多く、不必要な手術や手術の繰り返しなどが多く行われているとのこと。研究者らはこのような犬の能力を使った検査を使えばより安価に、そして身体的負担も少ない生検を実現できると期待しているという。今後はオーバーン大学の獣医学部と連携し、2頭の爆薬検知犬を甲状腺がんを嗅ぎ分けられるよう訓練する予定とのことだ。

呼気から肺がんや乳がんを嗅ぎ分けたりと犬の嗅覚を利用したがん検知は今までにも研究されてきており、その正確性もかなりなもののようだが実用化に至ったという話はあまり耳にしない。訓練や頭数を増やすためにかかる手間や費用がやはりネックになるのだろうか。




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