311当日のきょう、7日から公開されている鎌仲ひとみ監督の「小さき声のカノン」のトークイベントに参加しました。
トークは、鎌仲監督を中心に、うけいれ全国(311うけいれ全国協議会)共同代表の早野貴紀さんと、NPO子ども全国ネット代表の伊藤恵美子の3人で行われ、この映画のテーマでもある「保養」について話しました。
「保養」という言葉を知らない人がまだまだ多い、という現状について、
「たぶん、1割くらいの人しかしらないですよね」というと、
「まだまだ広げなくっちゃ。今年の流行語大賞にしたいよね」と鎌仲さん。
「保養がなぜ必要なのかな」
「体が放射能を排出する」「免疫力が回復する」
「放射能を気にしなくてもいい場所で、親も子も精神的に解放される」
「葉っぱに触る、裸足で歩く、そうしたあたり前の子どもの姿に何かを感じること」
とたくさんの必要性があることについて話しました。
「なのに、国も県も、一向に取り組もうとはしないから、民間の力で保養に参加できている子どもの数はというと、1万人に満たないくらいでは?」と鎌仲さん。
民間に頼るままでは、財政的にも、人的にも、保養支援活動の継続が困難で、参加費が有料だと経済力のある人だけが、また、自ら申し込む必要があると、情報収集力のある人しか参加できない現状について、早尾さんが指摘します。そうではない形で、学年全員で参加できる移動教室なども一部取組みが始まっていますが、多くはありません。
「原発事故子ども・被災者支援法」は、避難する権利、居住する権利、帰還する権利を認め、どの選択についても、被ばく低減のための支援をすること、福島県のみならず、一定の線量を示す地域を支援地域とする内容でした。しかし、途中で民主党政権が崩れ、自民党が与党になって以来、骨抜きにされたまま、具体策を示す法律もつくられていないことも、早尾さんから語られました。
保養について多くの人に知ってもらい、多くの子どもたちが保養に行けるようにする一歩として、この「小さき声のカノン」をたくさんの人に見て欲しいですね!と3人でうなづきつつ、実は、この劇場がいっぱいになっているかというと、そうではないということで、「もっともっと、この映画を広め、足を運んでもらえるよう、よろしくお願いいたします」と鎌仲さんから。各地で活動している人や放射能について知りたい人、そして、子どもの親、孫を思う祖父母…みなさんのまわりの人に伝えて、ぜひ一緒に劇場へ足を運んでくださいね。
今後も、たくさんの著名人がトークイベントに登壇します。また、俵万智さん、高畑監督など、たくさんの方が応援メッセージを寄せています。公式サイトもぜひご覧ください。
公式サイト http://kamanaka.com/canon/
Facebook https://www.facebook.com/littlevoicecanon?fref=ts
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