2015/03/12

長野/給食の放射性セシウム検査 小諸市、15年度は週1検体ずつに


2015年03月12日 信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20150312/KT150311FTI090031000.php

長野県小諸市の小諸市教委は11日の市議会委員会で、全8小中学校の給食食材から毎日1検体ずつ(市全体で毎日8検体)を調べる独自の放射性セシウム検査を、2015年度は各校週1検体ずつに減らす方針を示した。これまでに検査した計約3千検体中、13~14年に茨城県産のレンコン2検体、ワカサギ1検体、大分県産の干しシイタケ1検体の計4検体で1キロ当たり6・91~21ベクレルを検出したが、国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を大きく下回っていた。柳沢恵二教育長は「現在ほどの検体数は必要ないと判断した」としている。

独自検査は12年10月に各校週1検体で開始。13年5月から各校毎日1検体にしていた。委員会で市教委は、検査を毎日行う予算は年641万円余に上り、週1回だと約410万円削減になるとした。委員からは、これまでの検査を評価し「(縮小は)保護者を不安にさせる」との異論が出た。

11日の取材に、中学生の長男がいる主婦(55)は「子どもの被ばくが心配なので、毎日検査を始めてくれて良かったと思っていた。削られては困る」。子ども2人が小学校に通う会社員男性(41)は「できることなら毎日検査を続けた方がいい」と話した。

柳沢教育長は取材に「理想は現状維持だが教育予算の枠は限られる」としている。




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