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群馬県内有数のワカサギ釣りの人気スポット、赤城大沼(前橋市)と榛名湖(高崎市)のボート釣りが9月1日、持ち帰りも可能な“全面解禁”の見通しとなったことが20日、分かった。2011年3月の福島第1原発事故後は、ワカサギの放射性セシウム濃度が国の基準値を超えるなどして、魚の持ち帰りが一時制限されたが、今年は昨年と同様、基準を大きく下回った。2年連続の全面解禁に向け、漁協関係者は準備を進めている。
県が今月8日に両湖沼で採捕したワカサギを調べたところ、赤城大沼のものが1キログラム当たり49ベクレル、榛名湖が同21ベクレルを検出し、基準値の100ベクレルを下回った。これを受けて両湖沼を管理する2漁協はボート釣りの解禁を決定。県は今月末に最終検査を行い、再び基準値を下回れば持ち帰りを許可する。
全面解禁の見通しに、関係者からは喜びの声が上がっている。赤城大沼漁業協同組合は19日に試し釣りを行い、釣果や魚の生育状況を確認した。青木泰孝組合長(66)は魚は順調に育っているとし、「今年も状態は良い。腕次第で多くの魚が釣れるはず」と話す。榛名湖漁業協同組合の野口正博組合長(67)はすでにボートの予約が入っているとし、「安心して釣りを楽しんでもらえるように準備を整えたい」と話した。
30年以上、赤城大沼でのワカサギ釣りを楽しんでいるという前橋市の男性(72)は「昨年は良い形の魚が釣れたので今年も楽しみ。解禁が待ち遠しい」と期待していた。
県は11年以降、両湖沼のワカサギを定期的に検査。昨年9月、放射性セシウムの濃度が基準値を下回り、全面解禁が4年ぶりに認められた。
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