2016年8月19日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160819/ddl/k14/040/202000c
長崎の被爆3世の女性が、核や原子力発電の問題を追ったドキュメンタリー映画「アトムとピース」が、横浜市中区長者町の横浜シネマリンで上映されている。26日まで。
「核の恐ろしさを知る日本がなぜ、原発を止められないのか」。こんな疑問を抱いた長崎市の公立小学校の講師、松永瑠衣子さん(24)が、原発事故で被災した福島県や核燃料の再処理工場がある青森県六ケ所村、原発建設で揺れる同県大間町などをめぐるロードムービーだ。
福島では、人けのない浪江町を訪れ、いまなお避難生活を強いられる人々に思いをはせた。学生時代、被災地の子どもを長崎に保養に招く活動に関わっていた松永さんは、いわき市などから参加した当時の子どもたちとも再会。放射性物質の影響を心配しながら暮らす光景を目のあたりにした。「被爆者の祖母を持つ自分は原発を『原子力の平和利用』と教えられてきた。けれども原爆と原発が少しずつ結びついてきた」と松永さんは話す。
映画は元NHKディレクターでジャーナリストの新田義貴さん(46)が監督した。リチャード・L・アーミテージ元米国務副長官ら、日本の原発再稼働を支持する人々の証言なども別途、収録する。
問い合わせはアークエンタテインメント(03・6434・1033)。【明珍美紀】
映画「アトムとピース」公式ページ
http://atomtopeace.com
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