2016/08/30

福島沖ヒラメ漁 「常磐もの」復活へ 来月再開/福島

2016年8月30日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160830/ddl/k07/020/075000c

県漁業協同組合連合会(県漁連)は29日、いわき市で組合長会議を開き、東京電力福島第1原発事故で漁を自粛している福島県沖で、魚種や海域を絞った試験操業の対象に「常磐もの」と呼ばれ人気が高いヒラメを追加することを決めた。9月1日にも再開する。

この日の会議では、出席者から「ヒラメ漁の再開に大いに期待している」など賛成の意見が相次ぎ、全会一致でヒラメの追加を決定した。会議後、県漁連の野崎哲会長は「漁再開によって、福島の漁業が大きく前進していくことを期待している」と語った。

福島県沖のヒラメは身が締まって味も良く、東京の築地市場などでは高値で取引されてきた。年間漁獲量は原発事故前の2010年は771トン、漁獲高は約7億5000万円で、県内で水揚げされる魚介類では3番目に高かった。

国は12年6月に福島県沖のヒラメの出荷制限を指示。県が14年3月〜16年5月、1078匹のヒラメの放射性物質を検査した結果、全て国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回り、今年6月、出荷制限が解除された。

県漁連は29日、マアナゴなど9魚種も試験操業の対象に加えることを決めた。

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