2016/08/02

クラウドファンディング:福島の子どもたちを沖縄・久米島の保養プロジェクトに招待したい

(球美の里理事長の向井雪子さんより、呼びかけです。美しい久米島で思う存分、保養しつつ、素晴らしい体験ができるよう、福島の子どもたちの保養活動を続ける球美の里への寄付をお願いします。 子ども全国ネット)




https://readyfor.jp/projects/kuminosato


原発事故で外遊びが制限されている
福島の子どもたちを久米島に招待したい!

こんにちは。福島の子どもの保養施設「沖縄・球美の里」の理事長・向井雪子です。「チェルノブイリ子ども基金」「未来の福島こども基金」でも活動しています。

「沖縄・球美の里」では、福島の子どもたちに沖縄県・久米島で保養してもらう活動を2012年からずっと毎月続けてきました。今まで60回、2052人の子どもたちが参加してくれました。一人でも多く参加してもらうため、子どもの交通費や参加費はすべて無料としています。保養運営費はすべて国内外からの善意の募金でまかなっていますが、この先も継続的に子どもたちを受け入れ続けていくことは資金的な困難が予想されます。そこで、11月の保養運営資金を募るプロジェクトに挑戦することに決めました。

参加予定の子どもたち27人を無料招待するには、福島から久米島の航空券やバス代だけでおよそ160万円もの費用がかかってしまいます。福島の子どもたちに久米島で思いっきり遊んでもらうため、お力添えいただけないでしょうか?ご支援よろしくお願いいたします!

「また来たい!」とびっきりの笑顔で帰っていく子どもたちの姿を見ると、とても嬉しくなります!


「沖縄・球美の里」について

2011年3月の福島第一原発事故により被曝したか、現在も汚染された地域に住む子どもたちがいます。そんな子どもたちのために、フォトジャーナリストで月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長だった広河隆一(現DAYS JAPAN発行人、沖縄・球美の里名誉理事長)が中心となり、福島の子どもたちの健康維持のために通年で利用できる保養施設「沖縄・球美の里」をつくりました。

沖縄・球美の里では、2012年から現在まで毎月、50人前後を、約10日間の保養に招待しています。小中学校が休みの期間は小中学生を、学校がある期間は未就学児と付添いのお母さんを招待します。放射能汚染の心配が無い食べもの、水、空気、土。全国から集まるボランティアや久米島の皆さんの温かいサポート。そんな環境で海水浴、自然観察、海洋深層水プール、芸術鑑賞など、わくわくするようなプログラムをたくさん用意しています。

10日間の久米島での生活が終わったあと子どもたちは、すっかり顔色がよくなり、より活発になって福島へ戻っていきます。このような「保養」を繰り返すことで、心身ともに健康になって病気になりにくい体をつくってもらう。それが私たちの目的です。一定期間保養することにより、まず体の中と外からの被曝による健康被害のリスクは下がり、免疫力が上がり、精神的なストレスは軽減されます。保養中は、希望者に対して甲状腺検診と医療相談会も行なっています。

久米島の海で遊ぶ福島の子どもたち。
親元を離れる、飛行機に乗る、沖縄に行く、​海に入る、すべてが初めて!という子が少なくありません。

生き物や自然に思いっきり触れあってほしい!

久米島に来た福島の子どもたちが葉っぱや花を見て、「これは触ってもいいの?」ときいてくるときがあります。理由をきくと、「お母さんに、外の物は触ったらダメだと言われているから…」という答えが返ってきました。そんな子どもたちに「久米島にある物は、安全だから何でも触っていいんだよ」と伝えると、目を輝かせて外に飛び出していきます。

また、震災から5年も経った今でも仮設住宅に住んでいる子もいて、「冬はすきま風が吹いて寒いので、なかなか寝られない」「大好きなペットも飼えなくて寂しい」という話を聞いては、なんとかしてあげられたらと思うばかりです。

花びらをつぶしてマニュキアがわりにしたり、葉っぱをハーブティーにしてみたり、花の蜜が吸えることが嬉しくてたまらず、花を見つけてはチョウチョのように蜜を吸っている子もいました。生まれて初めて海で泳ぐとき、生まれて初めて砂遊びをするとき、全身から溢れ出るような喜びや笑顔を見せてくれます。

子どもたちがいつも嬉しそうに持って帰っていくお土産は、貝殻や松ぼっくり、そして、海の砂です。持ちきれないくらいの重さの海の砂を一生懸命バッグいっぱいにつめて持って帰る子もいます。そんな姿を見て微笑ましいと思う一方、人生の中で一番生き物や自然に触れあいたい年代の子どもたちが、自由に自然に触れられない生活を強いられていると思うと、とても胸が痛みます。


久米島に当たり前にあるものは、子どもたちにとってはかけがえのない貴重なものかもしれません。

参加した子どものお母さんからのお手紙

このたびは2人の子どもが大変お世話になりました。福島に残り生活していく以上さまざまな不安や葛藤がありますが、球美の里で過ごせた子どもたちの姿を見て、この子たち笑顔を絶やすことなく私たちも頑張っていこうと思いました。

球美の里での10日間は、身体を休める目的以外にも人と人との触れ合い、自然の中でのさまざまな体験、規則正しく自立した生活を送ることも教えていただけたと思います。甲状腺検査の結果も大変ありがたいものでした。

福島の検査では、判定の結果のみが送られてくるだけなので、全く信用できず、不安の解消になりません。今回、ご縁があり、『久米島』という素晴らしい土地でかけがえのない時間を過ごせた子どもたちは本当に幸せだったと思います。

「病気になりにくい体をつくる!」
保養の効果について

1986年に原発事故を経験したチェルノブイリでは、事故発生から5年後には子どもたちを保養させる法律が制定され、30年後の現在まで、ベラルーシでは国策で保養が継続的に行なわれています。保養を繰り返すことにより、内部被曝と外部被曝の量を減らし、健康被害のリスクを下げることは保養者の9割以上に「明らかな効果」をもたらす、とのベラルーシ政府の科学的な調査結果もあります。

実際に「沖縄・球美の里」の保養参加後の母親へのアンケートで、子どもの変化について、よくみられる回答として次のようなものがあります。


<身体的変化>
・風邪を引きにくくなった
・のどの痛みがなくなった
・鼻水が出なくなった
・よく眠れるようになった
・食欲旺盛になった
・アトピーが出にくくなった

<精神的変化>
・活発になり明るくなった
・社交性と積極性が身に付いた
・自立心が芽生え手伝いを自発的にするようになった
・たくましくなった
・落ち着きが出てきた


子どもたちは、汚染されていない土地で、のびのびと遊ぶことでストレスから解放され、汚染されていない物を食べることで、体内被曝の進行から解放され、抵抗力、免疫力をつけることが可能です。

効果を実感してリピーターとして何度も来てくれる子どもやお母さんもいるので、今後も出来る限り長く保養活動を続けていきたいです。


©広河隆一
久米島の海!とびっきりの笑顔で元気に遊んでいました!

子どもたちの未来のため、応援よろしくお願いします!

保養者たちは、保養に参加して、久米島の美しい自然の中で思いっきり遊び、走りまわり、同じ境遇の者同士で情報交換をして交流を深め、ボランティアさんや久米島の皆さんと一緒に温かく見守られながら過ごすことで、精神的なストレスを軽減する絶好の機会も持つことができます。

国が行わない保養に加え、甲状腺検診と医師との医療相談会への参加機会を希望者には常に提供していること。また、検診結果はすべて受診者へ開示し、その結果によっては病院の紹介も行っていること。そのような医療的なサポートも私たちの大きな役割です。

一人でも多くの子どもたちを沖縄・久米島での保養に招待するため、この先も継続して活動を続けていきたいです。

どうか応援よろしくお願いいたします!


子どもたちの未来のため、応援よろしくお願いいたします!!

今回の実施内容

実施時期:2016年11月16日~11月29日

参加人数:未就学児〜小学2年生までの福島の子ども27名とその母親たち15名、合わせて42名(予定)

多種多様な保養プログラムに加え、「甲状腺検診」、検診とあわせて開催される「医師と母親の医療相談会」を予定しています。


保養中、専門の医師による甲状腺検診を受ける子どもとその母親。診断結果はすべて受診者に開示される。
検診後はお医者さんに何でも質問できる医療相談会に参加できる。

使途内訳

参加者の交通費:1,674,480円
手数料(税込):183,600円

皆様から頂いた資金は、上記の使途内訳で大切に使用させていただきます。


©広河隆一
その美しさは東洋一と呼ばれる、砂浜だけの島、「ハテの浜」で記念撮影する福島の子どもたち。

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