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放射性物質を含んだ汚染土を横須賀市立学校43校で暫定保管している問題で、市教育委員会は12日、下水処理場「下町浄化センター」(同市三春町)への移設に向けて汚染土のサンプル採取を始めた。13日まで採取し、低レベルとされる汚染濃度を正確に把握した上で、11月にも移設先の周辺住民らに説明し、理解を求めていく。
市教委によると、汚染土の一部を採取するのは、2011年11月の放射線量測定で市の基準値(毎時0・59マイクロシーベルト、地表高1センチ)を上回った43校のうち、高い数値を検出した小中学校5校。地中に埋めた汚染土を重機などで掘り出し、それぞれ1キロ強をサンプルとする。
12日に3校の作業を終了。併せて汚染土の放射線量を測定したところ、いずれも市の基準値を下回ったという。今後、市上下水道局が汚染濃度などを詳しく調べる。
東京電力福島第1原発事故の影響で、43校では集水升などから基準値を上回る土砂や汚泥などが見つかり、計約7トン分を敷地内に暫定保管。その後、処分業者を確保できないとして搬出の見通しが立たずに5年近くが経過していた。
吉田雄人市長は開会中の市議会定例会で、下水処理場に移設した上で、あらためて処分業者を探す方針を示していた。
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