2015年07月28日 毎日新聞
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福島第1原発事故に遭遇し、子供を被ばくから守るために新たな「選択」を迫られた母親の姿を通して、原発事故を再考する上映会が8月15日、鎌倉市小町の生涯学習センターで開かれる。鎌倉在住の作家らで作る「鎌倉ペンクラブ」(伊藤玄二郎会長)の主催。
上映作品は、鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー「小さき声のカノン−選択する人々」(119分)。上映後、鎌仲さんと作家の加賀乙彦さんが事故の現状や将来などについて対談する。
「小さき声のカノン」は、福島と1986年に原発事故のあったチェルノブイリ(ベラルーシ)の二つの現場から、子供を守る母親たちの姿をクローズアップした作品。
「福島にとどまるべきか去るべきか」といった、被災地の母親たちが直面したさまざまな選択の場面を追うとともに、安全な食べ物の確保や通学路の放射線量計測を続ける「ハハレンジャー」の取り組みを紹介している。また、子供の被ばく予防のため、国家予算で続けられているベラルーシの保養制度(汚染のない地域での24日以上の転地療養)なども取り上げ、日本が原発事故とどう向き合うべきかを問いかける。
上映は午後1時半から。
料金は前売り大人1300円(中・高校生500円)、小学生以下無料。
1歳〜未就学児は託児も可能(300円)。
チケットは島森書店、松林堂書店などで販売中。
問い合わせは小堀さん(080・5035・7168)。【因幡健悦】
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