【ダイジェストの読み方】 ダイジェストでは検出例だけを羅列するのではなく、子ども達の給食はじめ皆さんの身近にある食材の「状況」をお知らせしています。
ご覧になるときには「○○Bq/kg」と赤字になっているものは検出、
NaIまたはGeなど検査方法の冠がつき、「未満」の文字で終わり黒字のものは「不検出」というふうにご覧ください。みなさんそれぞれの「ものさし」を持ち、ベストの選択ができますように。
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随分と溜まってしまったので、4月はコメントのみを1ヶ月分まとめて配信いたします。
4月6日は基準値超過はありませんでした。
【水産物】高い数値が出易い海の魚は、マダラは検査数が1検体のみでGe6.9Bq/kg未満の不検出、スズキは最大値千葉県銚子沖9.5Bq/kg、ヒラメも検査数1検体のみでGe1.7Bq/kg未満の不検出という報告でした。その他海産物では、神奈川県マアジから0.29Bq/kgが検出されています。川の魚も全体的に検査数が少なく、千葉県利根川のギンブナ7.4Bq/kgの検出報告のみでした。
【農産物】栃木県の原木シイタケは17検体中4検体から4.5~16Bq/kg、群馬県で37Bq/kgの検出が報告されました。菌床シイタケは、栃木県産3検体のうち2検体から4.5および8Bq/kgが検出されています。タケノコは、栃木県宇都宮市の2検体から11および21Bq/kg、千葉県流山市では3検体すべてから7~32Bq/kg、また、埼玉県小川町では50Bq/kgと高い数値が報告されました。その他野生農産物では、栃木県那須塩原市のクレソンから11Bq/kg、栃木市のタラノメから14Bq/kgが検出されています。流通品コメ22検体はいずれもGe0.094~1.5Bq/kg未満の不検出です。茨城県流通品サツマイモからは8Bq/kgの検出が報告されました。
【畜産物・その他】長野県では一部の自治体で1月から3月にかけての野生鳥獣肉が検査され、長野県原村の野生ニホンジカ 4.4Bq/kgおよび長野県大桑村の野生イノシシ16Bq/kgの検出が報告されました。全国牛肉3175検体は。いずれもGe6.0~NaI 25Bq/kg未満の不検出です。
【畜産物・その他】 長野県では14の市町村で野生ニホンジカおよびイノシシが検査され、原村ニホンジカから4.4Bq/kg、大桑村イノシシから16Bq/kgが検出されました。
4月13日は、千葉県柏市手賀沼の水産物4検体のうち、ギンブナとコイから基準値超過(最大140Bq/kg)、また、栃木県那珂川町の野生イノシシ9検体からも最大で500Bq/kgの検出が報告されました。
【水産物】マダラ全28検体の最大値は茨城県沖4.2Bq/kg、スズキ12検体は最大値9.8Bq/kg、ヒラメ15検体の最大値は2Bq/kg、その他海産物では茨城県沖のコモンカスベとマコガレイが17Bq/kgと、やや高い値でした。
【農産物】原木シイタケの検査を行ったのは岩手県と栃木県のみで、どちらの県でも最大値は45および46Bq/kgと高めの数値です。菌床シイタケの最大値は栃木県産8.4Bq/kg、その他キノコ類では、同県産ヒラタケ4.5Bq/kg、マイタケ9.1Bq/kgなどが報告されています。タケノコは、栃木県、千葉県、神奈川県で検出が報告され、千葉県印西市 29Bq/kg、柏市 23Bq/kg、神奈川県横浜市 32Bq/kgなどが高めです。その他山菜では、栃木県さくら市のワラビから49Bq/kgが検出されました。
【畜産物・乳製品その他】
野生鳥獣肉は、栃木県那珂川町の野生イノシシ16検体のうち9検体から、最大で500Bq/kgの基準値超過が見つかりました。その他の6検体も39~97Bq/kgと、高い数値です。牛肉は岩手県産635検体のうち3検体から11および12Bq/kg、宮城県産814検体のうち1検体から32Bq/kgが検出されました。原乳からの検出報告はありません。
4月20日は、基準値超過はありませんでした。国立医薬品食品衛生研究所の流通品検査では、群馬県産原木シイタケから最大で61Bq/kg、同県産ギンナンから11Bq/kgが検出されました。
【水産物】マダラは15検体が検査され、最大値は宮城県沖の3Bq/kg、スズキ6検体の最大値は茨城県沖4.7Bq/kg、ヒラメ9検体はGe1.1~9.2Bq/kg未満の不検出でした。その他海産物では、茨城県沖コモンカスベから15Bq/kg、千葉県マサバから0.73Bq/kgが検出されています。淡水魚は、岩手県一関市、奥洲市、宮城県丸森町、川崎町、仙台市ならびに茨城県北茨城市のウグイ、ヤマメ、イワナが水系ごとに数点検査され、最大値は丸森町雉子尾川のヤマメ20Bq/kgでした。茨城県霞ヶ浦ではウナギから36Bq/kgが検出されています。
【農産物】この日も引き続きタケノコが多く検査されました。最大値は宮城県石巻市の49Bq/kgでしたが、比較的詳しく検査された千葉県の例を見ても、香取市内の2検体は1.7および34Bq/kg、芝山町の3検体は4.3~38Bq/kgと、数値にとても大きな開きがあります。これは土地の高低による放射能の濃淡が関係するものと思われます。今後もこの傾向は強くなると見込まれますので、山菜類を採取する際には常に気をつけたいところです。原木シイタケは、岩手県で最大31Bq/kg、宮城県25Bq/kg、群馬県40Bq/kg、千葉県19Bq/kgの報告がありました。
【畜産物・乳製品その他】野生鳥獣肉は、新潟県村上市、胎内市、関川市の野生ツキノワグマから、最大で15Bq/kgの検出がありました。牛肉は岩手県産552検体のうち2件から、28および31Bq/kgが検出されています。原乳および乳製品その他からの検出報告はありませんでした。
4月27日は、群馬県中之条町上沢渡川のイワナから基準値超過(130Bq/kg)が見つかりました。
【水産物】マダラは全24検体中4検体から最大で1.3Bq/kg、スズキは全6検体中3検体から最大で7.5Bq/kg、ヒラメは全14検体中4検体から最大で1.5Bq/kgの検出が報告されました。その他海産物では、茨城県のイカナゴ稚魚3検体すべてから最大で0.63Bq/kgが検出されています。ごく微量の検出ではありますが、小魚として丸ごと摂取するので気になるところです。国立医薬品食品衛生研究所の検査でも、茨城県産流通品淡水エビ佃煮から29Bq/kgの検出が報告されています。川の魚では群馬県中之条町のイワナから基準値超過が見つかった他、同県東吾妻町温川のイワナ 37Bq/kg、渋川市沼尾川のヤマメ 31Bq/kgなどが高めの値でした。
【農産物】引き続きタケノコが多く検査され、中でも千葉県は検体数も多く、我孫子市で3.5~57Bq/kg、栄町で4.6~62Bq/kgなど、同じ地域内での数値の高低差をみることができます。また、千葉県だけに限らず、栃木県那須烏山市でも、2検体のうち一方がG7.1Bq/kg未満の不検出、他方は51Bq/kgという報告もありました。その他山菜では、栃木県茂木町のゼンマイ 43Bq/kg、那珂川町のタラノメ 43Bq/kgなどが高い数値でした。原木シイタケは、宮城県および栃木県で40検体以上が検査され、どちらも、うち12検体から、最大で宮城県 48Bq/kg、栃木県 28Bq/kgの検出がありました。茨城県で検査した8検体は2.5~19Bq/kgでしたが、国立医薬品食品衛生研究所の行った流通品検査では、2検体どちらも29および67Bq/kgが検出されています。その他キノコ類では、新潟県産マイタケ 4.2Bq/kg、栃木県産エリンギ 5.8Bq/kg、ナメコ 6.9Bq/kgの検出報告がありました。流通品では、茨城県産レンコンから8.9Bq/kg、千葉県産サツマイモから2Bq/kgが検出されました。
【畜産物・乳製品その他】新潟県五泉市の野生ツキノワグマから7.7Bq/kg、牛肉は宮城県産1080検体中2検体から32および38Bq/kg、岩手県産469検体中2検体から16および28Bq/kgの検出がありました。原乳および乳製品からの検出報告はありません。
次回は5月分のコメントを2回に分けて配信いたします。データピックアップにつきましては、世田谷こども守る会ウェブページでご確認ください。
世田谷こども守る会 事務局 堀
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