http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150623/CK2015062302000159.html
フォーラムの会場前で静かに抗議活動する塩谷町民ら=宇都宮市で |
環境省側は、指定廃棄物の一時保管の状況を知ってもらう目的で、指定廃棄物を敷地内で保管している県内の農家三人への聞き取り映像を公開。顔や名前、地域を伏せた状態で、「周辺住民から安全性を疑われるなどし、精神的に不安定になった」「廃棄物を覆うシートが、強風で二回はがれた」といった肉声を紹介した。
この後の質疑では、参加者から「こうした映像を見せられると、私たちが悪いと言われているようだ」などの声が噴出。環境省側は「放射性物質が付着しているのは地元で出たごみ。発生地で処理しないとうまくいかない」などと説得に当たった。
フォーラムへの参加者は百二十九人(主催者発表)。前回の約百八十人と同様に低調で、今回も定員四百人を大きく割り込んだ。 (大野暢子)
◆反対町民 サイレントアピール
フォーラム会場の県総合文化センター前には、処分場候補地に選ばれた塩谷町の町民でつくる反対同盟会のメンバーらが駆け付け、静かに抗議の意思を表す「サイレントアピール」を行った。
約百人が参加し、開会前の午後五時から行動を開始。「断固反対」と書かれたのぼり旗や、「白紙撤回を目指し一致団結」という横断幕を掲げて道行く人たちにアピールし、フォーラム参加者には反対を呼び掛けるビラを配った。
午後六時には公務を終えた見形和久町長も合流し、参加者を激励した。フォーラムが始まった六時半には一時中断したが、八時前から再び実施。用意した照明でのぼり旗などを照らしながら、会場を後にする参加者に静かに訴えかけた。
反対同盟会の和気進会長は「ビラを配っていても、関心の温度差は正直感じる」と語りながらも、「フォーラムを重ねてもわれわれの思いは変わらない。県全体の問題だということを訴え続けて、一人でも多くの県民に共感が広がってほしい」と話した。 (藤原哲也)
“処分場”説明会で反対意見相次ぐ 栃木
2015年6月22日 読売テレビ
http://www.ytv.co.jp/press/society/TI20177190.html
福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む栃木県内の「指定廃棄物」の処分場を建設する計画をめぐり、環境省が2回目の説明会を行った。
栃木県内の「指定廃棄物」については、環境省が去年7月、塩谷町にある国有地を、栃木県内に新たに1か所造る処分場の建設候補地として提示している。
環境省は22日、宇都宮市で先月に続き2回目の説明会を開き、処分場の必要性や安全性などについて、説明した。この説明会には栃木県内の約130人が参加したが、参加者からは、県内に処分場を造ることに反対する意見が相次いだ。
一方、会場の外では塩谷町の住民約100人が、ビラを配ったりするなどして、改めて反対の姿勢を示した。
環境省は塩谷町でも住民説明会を行いたい考えだが、塩谷町は処分場建設の受け入れにつながるとして、環境省の説明自体を拒否しており、先行きは不透明なまま。
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