2015年6月27日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150627_63042.html福島県が沿岸海域で実施している魚介類の放射性セシウム濃度のモニタリング検査で、4、5月と2カ月続けて全検体が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回った。県水産試験場が26日、いわき市であった県漁連組合長会議で報告した。
基準値超の検体は2月もゼロ、3月は一つだけで、6月も22日までゼロとなっており、試験場は「魚介類の汚染は収束しつつある」と分析している。各月とも700検体前後を調べた。
検査は2011年4月から行われ、基準値超の検体の割合は11年39.8%、12年16.5%、13年3.7%、14年0.9%と下がった。14年6月以降は、基準値超が1%未満の1~5検体で推移し、15年2月に初めてゼロを記録。不検出(検出限界値未満)の割合も80~90%が続いている。
県漁連は1キログラム当たり50ベクレル以下の独自基準を設け、試験操業で捕れた魚介類を出荷している。26日の組合長会議では、5月18日~6月22日の997検体のうち、3検体が51~66ベクレルだったと報告されたが、いずれも国が出荷を制限し、試験操業の対象外の魚種だった。
県水産試験場は「確実にセシウム濃度が下がっている。今後も基準値超の検体がゼロかゼロに近い傾向は変わらない」とみている。
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