2015年05月24日毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20150525k0000m040049000c.html
説明を追原発被害者団体連絡会の設立を拍手で祝う参加団体の代表たち (壇上)と参加者たち=福島県二本松市加 |
東京電力福島第1原発事故の被害者による初の全国組織「原発事故被害者団体連絡会」の設立集会が24日、福島県二本松市であり、全国から約300人が集まった。連絡会に参加するのは、救済を求めて裁判所に提訴した原告団や、国の原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(原発ADR)を申し立てた住民らで、宮城県から岡山県までの計13団体、約2万3000人に上る。
集会では、各地の原告団などが国や東電の対応を批判。「原発賠償訴訟・京都原告団」の菅野千景(ちかげ)さん(50)は「放射線の身体への影響が明らかになっていないのに、避難指示区域の解除や賠償の打ち切りは無責任」と指摘。「福島原発おかやま訴訟原告団」の大塚愛さん(41)は「放射線と同じで心の傷は見えない。受けた傷を言葉にしていかないと被害の全容は明らかにならない」と訴えた。
連絡会の共同代表で「福島原発告訴団」の武藤類子さん(61)=福島県三春町=は「原発事故の被害者がさまざまな分断を超えてつながり、傷つけられた尊厳を取り戻すために共闘しましょう」と呼びかけた。
原発事故の被害者らが連携 連絡会を設立
2015年5月24日 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150524/k10010090271000.htm
原発事故を受けて東京電力や国を訴える裁判などを全国各地で起こしている団体のメンバーなど合わせて2万人余りが参加する連絡会が発足し、24日、福島県二本松市で設立集会が開かれました。
新たに設立されたのは「原発事故被害者団体連絡会」で、原発事故を受けて全国各地で東京電力や国を裁判などで訴える活動をしている12の団体と、個人で活動する被害者、合わせて2万人余りが参加しています。
24日、二本松市で開かれた設立集会には、合わせておよそ300人が集まりました。連絡会は、東京電力福島第一原子力発電所での廃炉作業が続き、住民の不安が払拭(ふっしょく)されていないにもかかわらず、避難指示の解除や賠償の打ち切りといった動きが進み、被害者がないがしろにされているとして、別々に活動している人たちの連携を強めようと発足しました。
集会では東京電力や国に対して、謝罪と完全な賠償、それに刑事責任の追及などを目指していくとする設立宣言が採択されました。最後に、集まった人全員で「手をつなぐ」と書かれた紙を掲げて、「私たちは諦めない」などと声を上げました。
共同代表を務める武藤類子さんは、「被害者の救済は十分には行われていない。団体どうしがつながることで大きな声にしていきたい」と話していました。
原発事故の被害者団体が連絡会 二本松で設立総会
2015年5月25日 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2015052523006
東京電力福島第一原発事故で被害を受け、東電や国を訴えている原告団が連携する「原発事故被害者団体連絡会(略称・ひだんれん)」の設立総会は24日、二本松市の県男女共生センターで開かれた。
総会には約300人が出席した。原発被害糾弾飯舘村民救済申立団の長谷川健一団長があいさつした。(1)被害者への謝罪(2)被害の完全賠償、暮らしと生業の回復(3)被害者の詳細な健康診断と医療保障、被ばく低減策の実施(4)事故の責任追及を目標にした設立宣言を採択した。
ひだんれんには、県内外の10団体の原告計約2万人が参加。要求実現に向け情報交換や各種の研究・研修活動を行う。参加団体は次の通り。
原発被害糾弾飯舘村民救済申立団、福島原発かながわ訴訟原告団、福島原発告訴団、福島原発山木屋原告団、川内村原発事故被災者生活再建の会、南相馬・避難勧奨地域の会、子ども脱被ばく裁判の会、原発賠償訴訟・京都原告団、福島原発おかやま訴訟原告団、福島原発被害東京訴訟原告団
設立宣言を採択した原発事故被害者団体連絡会
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