2015/05/14

OurPlanetTVより/原発避難者「路頭に迷う」~住宅支援継続求め署名4万提出

2015年5月14日 OurPlanetTVより http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1912

東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県外へ避難している被災者らが13日、来年度以降も住宅支援を継続するよう、内閣府に対して署名を提出した。「支援を打ち切られれば、避難を続けることが経済的に困難となる」と訴え、昨年の2倍以上となる4万4978人筆の署名を手渡した。
 
今回署名を提出したのは、東京や埼玉、京都の避難者と支援者で活動する3つの市民団体のメンバーら約20人。内閣府、復興庁、国土交通省の担当者らに対し、住宅の無償提供期間の延長や新規避難者への住宅支援の再開、災害救助法ではない新規の支援立法の制定などを要望した。
 
これに対し、内閣府防災担当者の石井洋之主査は、「昨年の倍の署名を重く受け止める」と発言したものの、「5月末頃までに福島県が協議書をまとめて、それを受けて国が決定する」と説明。福島県が国に要望しない限り、延長は実施されないとの考えを示した。
 
面談後の会見で、いわき市から都内に家族4人で避難した「ひなん生活を守る会」の鴨下祐也さんは、「避難者の中には、路頭に迷うという表現をしている方もいる」と行政の対応を批判。今年は、署名の手渡しそのもののさえ調整が大変だったと説明し、危機感をあらわにした。
 
また福島県いわき市から東京へ母子避難し、現在、都内の借り上げ住宅(みなし仮設住宅)で子ども4人と暮らしている30代の女性は、国が帰還政策を強化している実情について、「国は帰らせればすむ問題だと思っている。避難者をバカにしている」と批判。「なぜ1年ごとの更新なのか、1年で原発事故は終わるのか。安心して子どもの未来を考えられない」と肩を落とした。
 
3団体は15日、福島県知事宛にも署名を提出する。



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