(生産再開と避難解除は表裏一体です。食の安全といった視点でも注視したい動向ですが、何より生産者は被ばく労働を継続することになるという現実も見ていきたいところです。子ども全国ネット)
5月18日 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150518/k10010083591000.html
福島浪江町で田植え 事故後初の販売目指す
原発事故ですべての住民の避難が続く福島県浪江町で、事故のあと初めて、販売を目標にしたコメの実証栽培が始まりました。
実証栽培が始まったのは、原発事故の避難指示区域になっている浪江町酒田地区にある水田です。この水田では去年、事故後初めて、出荷を目的としない試験的な作付けが行われ、収穫されたすべてのコメで放射性物質の濃度が基準値を下回ったため、東京の官公庁の食堂で提供されました。
ことしはさらに一歩進めて、販売が可能になる実証栽培をすることになり、18日に地元の農家や、浪江町の馬場有町長など、およそ20人が田植えを行いました。
浪江町によりますと、作付けする面積は去年より若干多い合わせて1.3ヘクタールで、収穫後の検査で放射性物質が基準値を下回れば、JAと協力して販売を検討するということです。
浪江町は再来年(平成29年)3月に避難指示の解除を目指していて、それまでに本格的な営農を再開し、住民の帰還につなげたい考えです。
コメ農家の松本清人さん(76)は「販売を目的とするため責任を感じている。消費者に認めてもらえるか不安だが一生懸命取り組みたい」と話しました。
浪江町の馬場町長は「除染の加速化が農業の再開につながると考えている。風評被害はあるが、基準値以下になることを願って、ことしは販売に向けて準備を進めたい」と話していました。
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