2015/05/26 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015052623036
県漁協組合長会議は25日、いわき市で開かれ、ヒラメに含まれる放射性物質は海底土よりも海水から移行しているとみられる調査結果が示された。
調査は水産総合研究センターが県水産試験場に委託し、昨年6月末から8月末にかけ実施。東京電力福島第一原発から約9.4キロの富岡漁港と約55キロ離れた小名浜港に、同試験場で飼育したヒラメのいけすを設置し、それぞれのセシウム137の濃度を調べた。
いずれのヒラメも食品衛生法の基準値を大きく下回った。富岡漁港が最大で1キロ当たり2・1ベクレル、小名浜港が同1・1ベクレルだった。富岡漁港の海水の放射性物質濃度は最大で同0・13ベクレル、小名浜港が同0・02ベクレルと富岡漁港の方が高かったが、海底土は富岡漁港が低かった。このため、ヒラメの濃度の高低は海水に影響を受けたとしている。
組合長会議では6月も試験操業を継続することを申し合わせた。
福島第一原発の原子炉建屋周辺の井戸「サブドレン」からくみ上げた地下水を浄化後に海洋放出する計画の説明会が27、29の両日に予定されており、出席者からは東電に対し、漁業者との信頼関係を損ねないよう丁寧な説明を求める意見も出された。
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