2015/07/08

千葉市の処分場計画 住民「白紙撤回を」

2015年7月8日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150708/CK2015070802000191.html?ref=rank

蘇我地区で開かれた説明会=千葉市の蘇我勤労市民プラザで
環境省は七日、東京電力福島第一原発事故に伴う放射性物質を含む指定廃棄物の処分場候補地に東電千葉火力発電所(中央区)を選んだ経緯などについて、発電所がある蘇我地区住民への説明会を開いた。出席者からは計画の白紙撤回を求める声が相次いだ。

蘇我中学校地区町内自治会連絡協議会(武井雅光会長)会員ら住民約二百六十人が参加。武井会長は「住民の理解が得られるまでは先に進めないでほしい」とあいさつし、同省担当者は「勝手に先に進むことがないようにする」と答えた。

その後の環境省による説明や質疑応答は当初、非公開の予定だったが、参加者から「隠すのはおかしい」との指摘が続出し、説明会はすべて公開となった。

質疑応答で、ある参加者は「処分場の候補地の近くには活断層があり危険。現地確認もせずに、なぜ選定したのか。白紙撤回してほしい」と要請。その後「国が責任を持つというが、原発事故後の福島を見ると信用できない」「処分場があるとイメージが悪くなる。分散保管という選択肢はないのか」など厳しい意見が相次いだ。

武井会長は説明会後、「いくつかに分けて保管するほうが抵抗が少ない。国が再考するよう役員会で地元の意見をまとめたい」と話した。 (砂上麻子)

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