2015/07/09

福島のNPO「シャローム」 公園の線量測定公表


福島のNPO「シャローム」 公園の線量測定公表 
2015年7月9日 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2015070923970

福島市のNPO法人シャローム災害支援センターは今年度、市内の主な公園40カ所の空間放射線量を測定して公表する活動に取り組んでいる。8日、報道機関に測定作業を公開した。

公開は同市森合のふくしまふれあいパークで行った。センターの吉野裕之さんらが米国の支援団体の協力で購入した放射線量測定器「Hot Spot Finder」を使った測定を実演した。測定器を手押し車に載せて園内をくまなく歩き、地上10センチ、50センチ、1メートルの3点の線量を実測した。6月から今回までに7カ所で実施しており、結果を現地に看板で掲示するほか、ホームページでも順次、公開している。

市公園緑地課によると、市内の公園では表土の入れ替えや遊歩道の洗浄などの除染が既に行われたが、放射線への不安などから東京電力福島第一原発事故前と比べ、利用者は減少しているという。

シャロームは「子どもを遊ばせる際の判断材料として、測定データを活用してほしい」としている。

公開用ホームページのアドレスはhttp://nposhalom.sakura.ne.jp/hsf/
園内の放射線量を測定する吉野さん



福島のNPO法人、
公園の放射線量測定 子ども目線で詳細に 
保護者ら向けに結果をHP公開


2015年07月09日 毎日新聞
http://sp.mainichi.jp/area/fukushima/news/20150709ddlk07040036000c.html

障害者支援や災害支援を行う福島市のNPO法人「シャローム」は8日から、福島市内の公園の放射線量を詳細に測定し、結果をホームページで公表する「ふくしま公園測定プロジェクト」事業を始めた。市によると、市が管理する場所の放射線量を民間団体が測定し公開するのは初めてという。

同プロジェクトは、除染が終了した公園など屋外遊び場の放射線量を子どもの体格に合わせ正確かつ詳細に測定し、保護者らに現状を分かりやすく伝える目的で実施する。しゃがんだり寝転んだりする子どもの行動に合わせるための地上10センチの高さの測定に加え、ベビーカーなどを使い地上50センチと1メートルの高さも1時間あたりの空間放射線量を測る装置で測定する。測定結果は同団体のホームページ(HP)で確認できる。

8日に公表されたのは、6月から測定された市内7カ所の公園の測定結果。公園内を歩き回りながら測定した結果が衛星写真を用いて細かく表示されている。今年度中に市内40カ所の公園の測定を目指すという。

同団体は、昨年から小中学校の通学路や幼稚園・保育園の散歩コースなど約50カ所の放射線量を測定し、希望者に結果を公表してきた。シャロームの佐藤憲吉理事は「除染された場所でも線量がどれくらいになったのかを知らない方がたくさんいるので、子どもを遊ばせるかどうかの判断材料にしてほしい」と話す。

公園を管理する同市公園緑地課によると、原発事故後、遊具を設置していない中規模の公園は利用がかなり減っているという。担当者は「除染が終了し安全であっても利用されないとただの空き地になってしまう。シャロームの活動をきっかけに安全性を確認してもらい、市外からも公園に遊びにきてほしい」と話していた。【横田香奈】


ベビーカーに取り付けた空間放射線量を測る装置で
公園内を測定するシャロームのスタッフ=福島市で


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