2015年07月06日 毎日新聞地方版
http://mainichi.jp/area/kochi/news/20150706ddlk39040330000c.html
◇幡多ゼミ山下さんら
東京電力福島第1原発事故と向き合う福島の高校生らを記録したドキュメンタリー映画「種まきうさぎ」を県内でも上映しようと、製作に携わった元高校教諭で、市民団体「太平洋核被災支援センター」(宿毛市)の山下正寿事務局長(70)らが4日、実行委を設立した。11月23日に高知市立自由民権記念館(同市桟橋通4)で自主上映会を開く。【最上和喜】
被災した子供たちの作文や詩を通じ福島の現状を伝えようと、現地の高校生がつくった朗読グループ「種まきうさぎ」の成長を描く87分の物語。女優の大竹しのぶさんがナレーションをしている。山下さんが顧問を務め、ビキニ事件の追跡調査などに取り組む「幡多高校生ゼミナール」(幡多ゼミ)が事故後の2011年秋に種まきうさぎを高知に招いたことがきっかけで、映画監督の森康行さん(65)がメガホンを取った。
幡多ゼミ生と交流する場面では「この先どうなるか分からない」「友達はみんな県外に出た」とつらい胸の内を明かす場面も。その後、獨協大に進学した種まきうさぎの長島楓さん(20)は、水爆実験で被災した太平洋マーシャル諸島を訪れた経験などから「福島のことを伝えて終わりにするのでなく、シェア(感情などを共有)して、身近なこととして捉えてもらうことを目指す」と決意する。
4日には、実行委の設立に先立ち、高知城ホール(高知市丸ノ内2)で関係者向けに試写会があり、約20人が参加した。映画は秋ごろに東京のミニシアターを中心に公開される予定で、その後、全国での上映も呼びかける。山下さんは「いまだ収束しない原発事故について、若者が懸命に考え行動した記録。ぜひ若い世代の人に見てほしい」と話した。
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ドキュメンタリー映画
種まきうさぎ 〜フクシマに向き合う青春〜
http://tanemakiusagi.jimdo.com/
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