2015年5月2日 NHKニュース
震災と原発事故で避難を続けるすべての世帯を対象にした福島県の調査で、「心や体に不調を訴える家族がいる」という世帯は、去年とほぼ同じおよそ66%にのぼることがわかり、避難生活の改善が十分に図られていない実態が浮き彫りになりました。
福島県はことし2月に避難を続けている5万5838世帯を対象にアンケート調査を行い、33.6%にあたる1万8767世帯から回答がありました。
それによりますと「心や体の不調を訴えている家族がいる」と回答した世帯は66.3%と、去年から1.2ポイントの減少にとどまっていることがわかり、避難生活の改善が十分に図られていない実態が浮き彫りになりました。
その内訳は避難区域から避難した世帯が69.8%、避難区域外からの避難が56.5%と避難区域からの世帯がおよそ13ポイント、高くなりました。
不調の内容としては複数回答で、「よく眠れない」が57.9%、「何事も以前より楽しめなくなった」が56.6%、「疲れやすくなった」が49.3%などとなりました。
また、現在の生活での不安や困りごとでは、複数回答で「身体の健康」が最も多く62.7%、次いで「住まい」が50.4%などとなっています。
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