2015年07月10日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20150709-OYTNT50432.html
県と福島市は9日、同市飯野町青木で2014年に収穫されたコメから国の規制値(1キロ・グラムあたり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。自家用に栽培されたもので、市場には流通していない。同年産米は全袋検査がほぼ終わっており、これまで検査済みの約1100万袋は全て規制値以下だった。
県などの発表によると、同市の兼業農家の男性が、06年から耕作せずに放置していた水田150平方メートルに昨年、初めて作付けした。除染をしていなかった上、放射性物質の吸収を抑制する塩化カリウムなどもまいていなかった。
男性が6月29日、収穫したコメを食べるため市の放射能測定所に持ち込んだところ、1キロ・グラムあたり195ベクレルのセシウムを検出。市は収穫した45キロ・グラム全てを回収した。県の詳細な検査でも同170~220ベクレルが検出されたという。
全袋検査は原則として自家用も対象だが、市が昨年の作付け前に行った調査でこの男性は「作付けしない」と回答したため、検査や放射性物質対策の対象から漏れていたという。
市は「今後は現地調査して作付けの有無を確認したい」としている。
福島の自家米が基準超 26年産 対策せず作付け 市が全量回収
県は9日、福島市飯野町青木の農家が栽培した平成26年産のコシヒカリの玄米から食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える1キロ当たり最大で220ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。セシウムの吸収抑制対策となるカリウム肥料を散布していなかったのが原因。農家が収穫した玄米計45キロは市場に流通していない。市は既に全量を回収しており、焼却処分する。
県によると、玄米は農家が6月29日、市飯野支所の測定所に持参した。簡易測定で基準値を超え、報告を受けた県が、この農家の26年産米を全袋検査した結果、検体2点からそれぞれ1キロ当たり220ベクレルと170ベクレルの値が出た。
水田は震災前からほぼ耕作されておらず、農家は市の意向調査に対しても、26年産米を「作付けしない」と回答した。しかし、知人から苗をもらったため、自家用として水田1.5アールに作付けしたという。
県は来週にも、意向調査で「作付けをしない」と回答した県内の生産者の事後確認を徹底するよう各市町村に文書で求める。国の指針には、作付けしていない場合の確認作業が含まれていなかった。
県の芳見茂水田畑作課長は9日、県庁で記者会見し、「(基準値超えは)大変残念だ。しっかり気を引き締め、市町村やJAと連携を強化し安全確保に努めたい」と話した。
県内では平成24年から県内で収穫されたコメの放射性物質を測定する全袋検査を実施している。26年産はこれまでに約99%に当たる1000万袋以上を検査し、初の基準値超となった。
県によると、玄米は農家が6月29日、市飯野支所の測定所に持参した。簡易測定で基準値を超え、報告を受けた県が、この農家の26年産米を全袋検査した結果、検体2点からそれぞれ1キロ当たり220ベクレルと170ベクレルの値が出た。
水田は震災前からほぼ耕作されておらず、農家は市の意向調査に対しても、26年産米を「作付けしない」と回答した。しかし、知人から苗をもらったため、自家用として水田1.5アールに作付けしたという。
県は来週にも、意向調査で「作付けをしない」と回答した県内の生産者の事後確認を徹底するよう各市町村に文書で求める。国の指針には、作付けしていない場合の確認作業が含まれていなかった。
県の芳見茂水田畑作課長は9日、県庁で記者会見し、「(基準値超えは)大変残念だ。しっかり気を引き締め、市町村やJAと連携を強化し安全確保に努めたい」と話した。
県内では平成24年から県内で収穫されたコメの放射性物質を測定する全袋検査を実施している。26年産はこれまでに約99%に当たる1000万袋以上を検査し、初の基準値超となった。
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