2015年10月20日 信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20151020/KT151019FTI090020000.php
東京電力福島第1原発事故から4年半がたった福島県の現状報告会が25日、長野市で開かれる。同県平和フォーラム副代表の半沢周二さん、京都大原子炉実験所(大阪府)を3月に定年退職し、松本市に移住した小出裕章さんを招き、被災者の生活や地域の再建、放射能汚染対策の現状などについて聞く。
原発再稼働や核兵器開発に反対する長野県内14団体でつくる「脱原発2015in信州」実行委員会が主催。
報告会で半沢さんは、健康不安にさらされる住民の現状、疲弊する避難者、放射能汚染対策の実際を紹介。小出さんは、膨大な汚染水や除染廃棄物を出し続ける事故の現実と子どもへの放射能被害などについて話す。
今も推計10万5千人余が避難している福島県について、政府は6月、帰還困難地域以外の避難指示を2016年度末までに解除する方針を閣議決定。年間被ばく線量「20ミリシーベルト以下」を目安としたが、一般人の年間被ばく線量の限度は1ミリシーベルトで、実行委は「被災者の健康を最優先した対応ではない」とする。
実行委員長の本道多加子さん(71)は「事故の収束のめども立たないのに、4年半たつと何もなかったかのような雰囲気。現地の情報を共有し、原発問題を考え続けたい」と話している。
報告会は午後1時半から、長野市役所隣の市ふれあい福祉センター。
資料代500円。問い合わせは事務局(電話026・234・2116)へ。
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