2015年10月14日 河北新報
http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151014_62006.html
東京電力福島第1原発事故により全町避難する福島県浪江町で13日、稲刈りが始まった。収穫したコメは放射性物質の全量全袋検査で安全性を確認した後、原発事故後初めて主に政府の備蓄米向けに販売される。
町では昨年、営農再開を目指し実証栽培を始めた。ことしは居住制限区域に指定された同町酒田地区の水田1.4ヘクタールにコシヒカリを作付けした。地区の農家でつくる「酒田農事復興組合」のメンバーら約30人が作業に当たった。
昨年収穫したコメは全て放射性物質濃度が基準値以下だった。水田を提供した松本清人さん(76)は「ことしも放射性物質は出ないと信じている。本格的な営農再開には程遠いが、おいしくコメを食べてもらえたらうれしい」と話した。
収穫に立ち会った馬場有町長は「営農再開は今後控える避難指示解除に向けて、大きな弾みになる」と述べた。
コメを収穫する松本さん(左)と馬場町長
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