2015/11/11

昆虫の個体数、避難区域周辺で大きな変化なし/福島

2015年11月11日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151111-027333.php

国立環境研究所(茨城県)は11日、東京電力福島第1原発事故の避難区域の周辺で行ったハチやハエなど昆虫の分布調査結果を発表した。一部を除き避難区域の内外で明確な差はなく、同研究所は「昆虫類に大きな変化は生じていないことが示された」としている。

昨年5~7月、浜通りを中心に避難区域周辺の県内9市町村にある小中学校(休廃校舎を含む)にテント型の採集装置を設け、47地点の結果を分析した。避難区域内では、クマバチの個体数が激減していたものの、キオビツヤハナバチやキマダラハナバチの個体数は増加、他の昆虫には明らかな差は見られなかった。

クマバチの減少について、同研究所は「(住民の避難などにより)園芸植物が減ったことが関係した可能性がある」と分析した上で「避難指示が長引くことで(生態系に)新たな変化が生じる可能性もある」としている。

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