2015/11/25

野生きのこ出荷制限解除へガイドライン

2015年11月25日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151125/k10010318331000.html

東京電力福島第一原子力発電所の事故の後、放射性物質の影響で出荷制限が続いている野生のきのこなどについて、林野庁は出荷を再開するための具体的な手順を示したガイドラインをまとめました。

原発事故の後、放射性物質の影響で出荷制限となった農産物について、国は、食品の放射性物質の安全基準を満たしていることを確認するための検査のやり方など出荷再開に向けた手順を示してきました。しかし、林野庁によりますと、野生で採れるきのこや山菜などは種類が多く、ばらつきも大きいことなどから手順に沿って検査することが難しいということで、これまで東北や関東、それに東海など10の県のおよそ100自治体で出荷制限が続いていました。

今回、林野庁では放射性物質を特に取り込みやすいとされるきのこの専門家などを交えて検討を行い出荷再開に向けたガイドラインを新たに作成したということです。ガイドラインでは野生のきのこや山菜などについて種類ごとに、3年間、継続して放射性物質の値が国の基準値の半分を下回ることや、3年目は検査する場所を増やすことなど具体的な手順が盛り込まれているということです。

最終的な出荷制限の解除は地元の自治体と協議して決めるということですが、林野庁によりますとすでに、この手順を満たした長野県や青森県の一部の自治体で野生のマツタケなどの出荷制限が解除されたということです。

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