2015/11/24

核廃絶求め、広島宣言 世界核被害者フォーラムが閉幕

2015年11月24日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASHC64D9YHC6PTIL00L.html

「核」の被害を受けたとする人々が被爆地・広島市に集い、意見を交わしてきた世界核被害者フォーラムが23日、閉幕した。核兵器禁止条約の締結やウラン採掘、原発中止などを求める「広島宣言」を採択。「核時代を終わらせない限り、人類はいつでも核被害者になりうる」と訴えた。


フォーラムはNGO(非政府組織)や市民らでつくる実行委員会が主催した。21日から約10カ国・延べ900人が参加し、原爆や核実験、ウラン採掘、劣化ウラン弾原発事故の被害の実態や放射線被害の影響などを報告。最終日の23日は「核被害者ネットワークをどう築いていくか」を議論し、フォーラムを契機に被害者が連帯して核廃絶に向けたメッセージを発信していくことを確認した。

広島宣言では「核と人類は共存できない」と指摘したうえで、核時代に生きる人たちは「加害者の謝罪と補償」「
情報公開」「放射能で汚染された環境下での労働の拒否」といった権利を持つとした権利憲章を盛り込んだ。

来年3月で
東京電力福島第一原発の事故から5年になることを踏まえ、「フクシマを忘れない、繰り返させない特別アピール」も発表。原発に頼らず、再生可能なエネルギー政策への転換を世界各国が図っていくことを求めた。(大隈崇)

0 件のコメント:

コメントを投稿