http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151123_13002.html
東京電力福島第1原発事故で福島市から北海道に3年間母子避難し、現在は仙台市で暮らす一家が、童謡コンクールの全国大会で銀賞に輝いた。「お世話になった人たちに感謝の気持ちを届けたい」と臨んだ大会。念願の舞台に立ち、家族で声を合わせる喜びをかみしめた。
仙台市泉区の会社役員武藤宏明さん(45)と長女妃音(ひなと)さん(8)、次女妃生(ひさき)ちゃん(6)は3日、東京であった「第30回全国童謡歌唱コンクールグランプリ大会」に出場。父と子でほほ笑ましい歌声を響かせ、ファミリー部門の7組中、2位の銀賞に選ばれた。
妻祥子(あきこ)さん(36)は三女妃花里(ひかり)ちゃん(1)と客席から応援した。元気いっぱい歌う3人の姿に目を細めた。
声をそろえて歌う武藤さん一家 |
昨年、仙台市に新居を構え、1人増えた家族みんなでの生活を取り戻した。「支えてくれた人たちに元気でいることを伝えたい」と、3度目の挑戦を決めた。
曲は「あおいそらにえをかこう」。姉妹で振り付けを考え、足踏みをしたり、手を掲げたり。祥子さんのピアノ伴奏で練習を重ね、東北大会を1位で勝ち抜き全国大会出場を果たした。
<青い空に絵をかこう 大きな大きな船 あの船にのって出発だ ボクらのしまへ>
新たな道を進み始めた家族を象徴するような歌詞。祥子さんには古里福島市の風景も重なる。
「幼いころに見た空の下に帰りたい。一日も早く元の福島に戻ってほしい」
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