2015/11/26

放射線の授業:心と体は自分で守ろう 福島・庭坂小でNPO /福島

2015年11月26日 毎日新聞
http://mainichi.jp/edu/news/20151126ddlk07100033000c.html

臨床心理士や保育士らでつくる郡山市のNPO法人「ハートフルハート未来を育む会」が25日、福島市の市立庭坂小学校で児童に放射線や心のケアの授業を行った。同会は、「原発事故後の福島で自分の心と体をどう守ればいいのか伝えたい」と話している。

授業は今年度から同会が小学生を対象に実施している「ふくしまの子ども希望プラン」の一環。3日間の日程で、学年ごとに▽放射線▽栄養・免疫▽運動・遊び▽心理教育−−の4科目について各専門家が実験などを交え基礎知識を教えた。放射線の授業では、ドライアイスで箱の中に霧を発生させ放射線が通る跡を目で見ることができる装置「霧箱」を児童が作り、放射線への理解を深めた。心理教育では、イライラした時に気持ちを落ち着かせる方法などを学んだ。

臨床心理士でもある同会の成井香苗代表は「保護者が放射線に対し不安を抱えていると、子どももその影響を受けて不安やストレスを感じる。授業を通じ、子どもたちが風評被害などに負けずにたくましく育ってほしい」と話した。

同会は子どものストレスがこの授業によって軽減されたかどうか調査しており、授業がストレス軽減につながると判断されれば、県教委を通じ県内の各学校で同様の授業を展開したいとしている。【小林洋子】

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