で開いた。通っている子どもやその保護者、相談に来た人ら約40人が訪れた。
フリースクールは住宅街にある2階建ての借家。中高生を中心に17人が在籍している。専属スタッフ2人と学生ボランティアらが子どもたちを支える。
平日の午前9時から午後5時までの間で、子どもたちは好きな時間に来て帰っていく。勉強や行事の準備などの時間割は、子どもたちがスタッフと話し合って自ら決めるのが特徴だ。
イベントでは、子どもたちが手料理を振る舞ったり、フリーマーケットを開いたりした。ふだんの活動を紹介する動画を流し、写真を展示。初めて訪れる人に対して、スタッフらが丁寧に相談に乗った。
フリースクールの公開イベントで、スタッフが見守るなか 手料理をつくる今泉和也君(左)=福島市八木田 |
17歳の息子が約5年通う大内有佳里さん(41)は「教科書の知識ではなく、生きていく上での優しさや思いやりを学べる場所」と意義を話す。
フリースクールをめぐっては、自民党の国会議員連盟が小中学校以外で教育を受けた場合でも義務教育の修了を認める議員立法の法案をまとめた。いじめなどで学校に通えない子どもの学習を支援するのが目的。法案が来年の通常国会で成立すれば、2018年4月にも新制度がスタートする。
運営するNPO法人「ビーンズふくしま」の若月ちよ理事長は「国が学校以外の場を認めてくれるのは大きい。ただ、課される義務が多くなるのは心配。今のままの自由なフリースクールを認めてくれればありがたい」と話す。
28日午後1時半からは、通っている子どもの保護者以外も参加できる「親の会」を開く予定。若月理事長は「まずは親御さんだけでも、フリースクールという場があることを知ってほしい。不登校の子を無理に連れてくるのではなく、相談してほしい」と話す。
問い合わせは平日のみで、フリースクールビーンズふくしま(024・529・5184)へ。(伊沢健司)
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