2015年11月25日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201511/CK2015112502000172.html
高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場(長期管理施設)をめぐり、福田富一知事は二十四日の定例会見で、塩谷町の見形和久町長が二十日に開いた住民への報告会で「候補地の選定を返上する」と述べたことについて、「選定経過は有効である」と反論した。
福田知事は、町の動きを「反対運動の一環としての返上、あるいは拒否かもしれない」と指摘。ただ、候補地の選定手法を議論した過去の市町村長会議の決定を踏まえ、「選定手法はプロセスを踏んで基準をつくり、決定した経緯がある。それらは当然生きていると思う」と強調した。
見形町長は、九月の記録的豪雨で候補地が冠水した形跡があり、安全性は覆ったとして、候補地を返上する考えを表明。今後、国との交渉には応じないとしている。
(藤原哲也)
【指定廃棄物の行方】県知事「反対運動の一環」 環境相「不安、心配根強い」 塩谷町の「候補地返上」表明
11月25日 朝刊
関連用語:
・指定廃棄物
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20151125/2154688
放射性物質を含む指定廃棄物の処分場候補地問題で、9月の豪雨で塩谷町の候補地が一部冠水したのを理由に町側が「候補地を返上する」と表明したことについて、福田富一(ふくだとみかず)知事と丸川珠代(まるかわたまよ)環境相は24日、それぞれ記者会見で所感を述べた。
福田知事は「反対運動の一環としての範ちゅうのもの。選定経過は(県内の全首長による市町村長会議で)必要な意見を聞きながら進めてきたので、当然尊重されるべきだ」との見解を示した。
一方、丸川環境相は「(町民の)不安や心配がまだ根強いということを感じ、重く受け止めている」と述べた。選定過程について福田知事と同様に市町村長会議での議論を経たことを強調。町執行部や町民に理解を求めるため、対話を模索し続ける意向を示した。
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