http://www.saga-s.co.jp/sp/news/saga/10105/253976
神埼市の神埼小(田中達校長)が、東日本大震災の復興支援として始めた葛尾(かつらお)小(福島県双葉郡葛尾村)との交流事業が4年目を迎えた。今年も5、6年生6人が修学旅行を兼ねて神埼小を訪れ、授業やゲームなどで親睦を深めた。
東京電力福島第1原発事故で立ち入り禁止となった葛尾小は、避難先の福島県田村郡三春町で廃校舎を使って学校を再開している。放射性物質の汚染で外遊びが制限されていた現地の子どもたちの実情を知った神埼小の前校長が、PTAに呼び掛けて2012年から招待している。
今回は5、6年生各3人と教諭ら4人の計10人が参加した。19日に長崎市の原爆資料館を見学し、20日に神埼小を訪問した。相手校の校歌を合唱・合奏で互いに披露した後、葛尾小の児童が各クラスに入って交流した。児童たちはすぐに打ち解け、算数や社会の授業を受けたり、給食を食べたり、外で遊んだりした。21日はバルーンのフライトを体験した。
授業やゲームで交流した葛尾小と神埼小の児童たち=神埼市の神埼小 |
葛尾小の児童は現在、外遊びの制限はなくなったものの、仮設住宅に住み、スクールバスで登校している。同校の芳賀実校長は「今回、大人数で授業を受ける体験ができ、たくさんの刺激をもらったようだ。9月から村に長期宿泊できるようになったばかりで、元の学校に戻るのはこれから」と話した。
神埼小の田中校長は「うちの児童も福島のことを学ぶことができた。人とのつながりを感じる貴重な機会になった」と語った。
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