2015/11/24

福島県産あんぽ柿用放射性セシウム濃度非破壊検査機器を納入~食の安全を支援し、あんぽ柿の出荷拡大へ貢献~

2015年11月24日 Hitz日立造船株式会社
http://www.hitachizosen.co.jp/release/2015/11/001924.html

Hitz日立造船株式会社は、このほど、福島県産のあんぽ柿用放射性セシウム濃度非破壊検査機器7台を福島県あんぽ柿産地振興協会向けに納入しました。

 福島県あんぽ柿産地振興協会は、今年度のあんぽ柿出荷量を震災前の約75%に相当する1,157tまで増やす方針としています。本件は、同協会が食品衛生法で定められた放射性セシウム濃度基準値超過の有無を検査のうえ安全性が確認された製品のみを提供できるようにするため、非破壊検査機器の増設を決定し、当社が同機器の設計・製造から現地据付・調整までを請け負ったものです。

福島県では、東日本大震災の影響で2011年から2年間にわたり、伊達地方を中心にあんぽ柿の加工を自粛していましたが、GAP(農業生産工程管理)導入による放射性セシウム対策を推進し、2013年より一部地域で加工および出荷を再開しました。

本機器は、あんぽ柿の出荷箱(あんぽ柿トレー8個/箱)の形態で、各トレーの放射性セシウム濃度を一度に測定し、その測定結果に基づいて自動で出荷の可否を判別するシステムです。

放射性セシウム濃度の基準をクリアしたことを証明できる、迅速かつ確実な検査体制の構築により、あんぽ柿の出荷量拡大に貢献できると期待されています。

現地に据付けした放射性セシウム濃度非破壊検査機器

当社は、事業ドメインの1つに「社会インフラ整備と防災」を掲げており、安全・安心な社会の実現のための防災事業を積極的に展開しています。福島県には、2012年度には米袋の放射線検査装置「アスカHTX-100」を県南地方と相馬地方に30台以上納入しているほか、2014年度には伊達市を中心にあんぽ柿向け放射性セシウム濃度非破壊検査機器を10台納入しています。今後もこれらの製品や技術開発を通じ、被災地域の復興支援や安全・安心な社会の実現に貢献していきます。


なお、本件の概要は以下のとおりです。

1.発 注 者:福島県あんぽ柿産地振興協会

2.納入機器:放射性セシウム濃度非破壊検査機器及び周辺機器

        検査数量:最大31,000トレー/日(8時間)

3.設置台数:7台

4.納入場所:伊達果実農業協同組合 3台

        伊達みらい農業協同組合 梁川営農センター 2台

        国見営農センター 2台

5.納   期:2015年11月

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